買出しに行ったショッピングモール,広場に植えられた木をしげしげと眺めるみずほ君(仮名:たぶん23歳♂)。


「何見てるの,なんかいるのこの木?」
「いや,ちょっとこう…」
「?」
「照明の配置が気になってしまって。」

東京近郊の地方都市にありがちなショッピングモールなので,広場の中にステージがあります。どうやらイベント用の常設ステージ。天上と足元を交互に眺めているみずほ君。


「今度はなにを見ているの?」
「いや,ちょっと照明が。」
「あー確かにいっぱいついてるねぇ。」
「これ結構なワット数のを使ってるんですよ。」



学部時代,演劇部の照明担当だったそうです。

「さっき研究会で発表してるとき,部屋の奥にあるベルをずーっとチンチン鳴らしてました。見かけ以上に結構やばい人なのではないでしょうかみずほ君?」とりゅーたん(仮名:26歳♂)が伝えてきた。新年度は色々なものに慣れるための時期であり。