On-line syntactic processing under concurrent memory load

Waters, G., Caplan, D., & Yampolsky, S.
Psychonomic Bulletin & Review, 2003, 10, 88-95.


36名の大学生被験者が,無干渉条件と数字2個の記憶負荷条件下で,自己ペースリスニングパラダイムを用いて整合性判断課題(plausibility judgment task)を行った.(統語的に複雑な文では)統語的に複雑な領域でのリスニング時間が増大し,大きな負荷によってリスニング時間の増大が引き起こされた.しかし,統語的に複雑な領域のリスニング時間は,統語的に単純構造の文における対応する領域と比べても増加しなかった.結果から,同時記憶負荷(concurrent memory load)はオンラインの統語処理に配分される作動記憶資源の利用可能性を低減させないことが示され,そこから統語処理に割り当てられる作動記憶システムは,一般的な作動記憶課題によって測定されるシステムとは分離する証拠を提供した.