Determinants of short-term forgetting: Decay, retroactive interference, or proactive interference?

Tolan, G. A., & Tehan, G.
International Journal of Psychology, 1999, 34, 285-292.


2つの実験で,順向干渉の効果を調べるために計画された短期手がかり再生課題(short-term cued recall task)によって,短期的忘却が調査された.言語・非言語性妨害課題を使用したさまざまな保持インターバルで,モダリティ混交の学習リストがテストされた.干渉フォイル(interfering foil)を音読しターゲット項目を黙読したとき,どちらのタイプの妨害課題を行ったときにも強力なPI効果が観察された.ターゲット項目を音読し言語性妨害課題が続くと,弱いPI効果が現れた.しかし,ターゲット項目を音読しても,非言語性妨害課題を保持インターバルに行なうと,少なくとも8sにはPI効果への耐性が遂行に生じた.結果から,音読した項目の音韻表象は妨害課題の15s後の遂行にまで影響することが示された.