Working memory capacity and resistance to interference.
Oberauer, k., Langea, E., & Engle, R. W.
Journal of Memory and Language, in press.


単一課題と二重課題形式の言語・空間系列順序記憶課題が,既に妥当性のある4つの指標を利用して作動記憶容量を測定した120名の学生に実施された.二重課題形式では,記憶材料と二次課題の材料の類似性を変化させた.言語材料形式では,3つの単語が保持インターバルの間に音読させられ,保持リストの単語との音韻的・意味的類似性が独立に操作された.空間材料形式では,保持インターバルの間に実施される選択RT課題で保持刺激と同様かまたは異なる種類の刺激が用いられた.類似性は二重課題遂行のコストにほとんど影響を与えなかった.相関分析から,個別の二重課題にかかるコストはさまざまな方法で測定され,作動記憶容量との相関の方向に従って変化した.全般的にこれらの相関は低かった.高い信頼性のもとに測定されたものの,二重課題のコストは言語 vs. 空間課題との間で相関を示さなかった.結果は,作動記憶容量と干渉への抵抗能力,または二重課題の調整能力を同一のものとみなす理論をほとんど支持するものではなかった.