【きょうの箴言名言】さω(仮名:29歳♂)の発言より
「やっぱりなんじゃかんじゃ言ってもカネですねーいいなーカネ。」
(その場にいた一同,どっぴき)


先日CDを買って聴いています,で,思うことひとつ(あー興味ない人は今日のは飛ばしてください)。


趣味とは言えかなり真面目に音楽に携わったことがあるので,人前で演奏できるレベルに一曲作り上げるのがどれだけ大変なのか,というのはある程度は理解しているし,そういうものに対しては無条件に敬意を払いたい,と常日頃から思っています。まぁテレビ番組に暴言を吐いてることもありますが,あれなんかも結局は最後まで見ちゃった上で書いてるので,愛あればこそ!の発言と受け取ってもらえるといいな,と。批評なんておこがましいものではなくて,いちファンのつたない感想,と前置きして。

それで今回買ったのが…

『introducing CROSS YOUR FINGERS』(佐藤竹善&フレンズ)


楽曲が自分好みなので,ちゃんと聴きこむのは予定通り。すべてのピアノが塩谷哲!なによりライブ盤は普通のCDよりもずっと好きなのでかなり期待をしてプレーヤーに挿入。

バランスが良くなくて音の奥行きがないなぁ…というのが第一印象。後でちょっとスピーカーから離れて聴いたらそんなことも無いかなぁとも思ったけれど,やっぱりマイクからのライン取りの音に近くて,あんまりライブ会場特有の“響く”感じが少ないなぁと感じました。

あとは歌がみんな“雑”だな,と。まぁこれはライブ盤だからと考えれば納得できるのでは?という意見もあると思うけれど,これをCDにしちゃっていいのかな?という疑問を感じてしまう。もっともこれは佐藤竹善さんじゃなくてゲストの方に問題がある気がするけれど(“ソウルフル”ってのは珍奇な唄い方をして音を外すこと?)。

CD自体の値段がとても安くて驚いたのですが,そのせいで製作やミックスダウンに時間がかけられなかったとしたら,ちょっと悲しい。ライブ盤は『Concerts』(SALT & SUGAR),『ALIVE and KICKIN’』(佐藤竹善)と素晴らしいのを出しているのでなおさら,という感じでした。最後になりましたが,楽曲とピアノアレンジは素敵なものですので,購入予定の方はその点だけは心配なさらないように。


期待したアルバムには―あくまで自分勝手な―最低ラインを超えていて貰いたい,ということですね。ファンは貪欲。あとその昔山下達郎さんが「優秀なミュージシャンはいるのに,優秀な技術者が減っている」と言ってたのを思い出しました。


  • 追記:あーなんか書いておいてアレだけれど,こういう批評めいたものはもうやらなそうだなー。